Netflixと言ったドラマなどの配信サイト、steamで売られている英語のみのプラットフォームの面白そうなゲーム、「英語だからわからない。買わない」という選択をするのは、私はもったいないという体験をこの一年でいたしました。
「なんとなくわかる程度でやってみたけど、このゲーム、すごく楽しかった」
楽しかった経験をしてしまうと、もう勉強するしかないです。私は、「ドラマやゲームをより楽しむならTOEICの勉強をしたほうがいい」ことをおすすめします。
TOEICは主に、リスニングとリーディングを鍛えれば得点が上がる資格です。仕事や勉強にも活かせるので、学んで損はないです。
筆者は、TOEIC730(2024/6月取得、リスニング425 リーディング305)と、ずいぶん偏った得点の持ち主で、TOEIC業界では極端に高くはないけれど、日常英会話を聞き取るなら、なんとかなるレベルです。
それでも、海外ゲームが楽しいと言えるのだから、英語を勉強して損はないわけも、本記事でお伝えします。
英語のドラマ・ゲームの面白さ

英語のドラマやゲームが新鮮なのは、多国籍文化で成り立っている海外文化だからこそ存在する社会文化から生まれる思考の違いからです。
日本の文化は、基本的に単一民族による文化でありますし、長い間鎖国をしてきたため、民族対立が少ないこともあります。
日本文化にない、海外文化だからこそ生まれる面白さを以下3つあげます。
視点が斬新
英語のドラマやゲームは、物語の視点や演出方法が非常に斬新である点が魅力です。
例えば、アメリカのドラマ『ブラック・ミラー』は、未来のテクノロジーが人間社会にもたらす影響を題材にしており、各エピソードがまったく異なる設定と登場人物で展開されます。予測不可能な展開と斬新な視点が常に提供され、視聴者の知的好奇心を強く刺激します。
ゲームの世界でも、『ザ・ラスト・オブ・アス』のように、感染症で崩壊した世界を少女と中年男性の関係性を軸に描くストーリー構造が特徴的です。
英語圏の作品は、従来の枠にとらわれないストーリーテリングを用いて、新たな視点から人間ドラマや社会問題を描いています。
視聴者やプレイヤーは新鮮な感覚を得ながら、深く物語に引き込まれる経験を楽しめます。
ユニークな冗談
英語のドラマやゲームに登場する冗談やユーモアには、日本語作品には見られない独特なスタイルが多いです。
例えば、人気シットコム『フレンズ』や『ビッグバン★セオリー』では、科学、恋愛、日常生活を題材にしたテンポの良いジョークが絶妙な間合いで繰り出され、登場人物の性格や関係性に自然に結びついています。物語のテンポが軽快になり、視聴者はリラックスして楽しめます。
また、ゲームの中では『ポータル』シリーズの人工知能GLaDOSが放つ皮肉混じりのユーモアが、ストーリーを盛り上げ、プレイヤーの記憶に強く残る点も大きな特徴です。
英語圏の作品は、言葉遊びや皮肉、風刺といった幅広いユーモア表現を効果的に用いることで、知的でありながら親しみやすい世界観を構築しています。
ユーモアあふれる表現が、英語を学ぶうえで文化的な理解も深められるため、多くの視聴者にとって貴重な学習機会にもなっています。
社会性の高いテーマ
英語のドラマやゲームは、社会的な問題を物語に巧みに取り入れており、エンターテインメントとしての魅力だけでなく、社会への理解を深める手助けにもなっています。
たとえば、ドラマ『ザ・ワイヤー』では、アメリカ・ボルチモアの麻薬問題、教育格差、政治腐敗といったテーマを多角的な視点から描写しています。視聴者は単なる犯罪ドラマとしてだけでなく、現代社会の構造的な問題を知るきっかけを得ることが可能です。
ゲームの分野でも、『ライフ イズ ストレンジ』では、いじめ、家庭問題、LGBTQといった現代の若者が直面する問題が丁寧に描かれており、感情移入を促します。
英語圏の作品は社会性の高いテーマを繊細に扱いながら、プレイヤーや視聴者の理解を深め、共感を生み出す力を持っています。
エンタメ作品でありながら、社会との関係性を再考するきっかけになる点が、英語のドラマやゲームならではの魅力です。
おすすめの英語ゲーム(PS4/PS5/steam)
おすすめの英語で楽しめるゲームは沢山あります。
最近では和製の作品も英語で楽しむことができます。海外の作品が日本語訳されているものも数多いです。
以下3つの作品は、日本語訳対応もされています。一度日本語でプレイしてから、その後英語で体験するのもいいです。
英語に挑戦したいなら、最初に英語バージョンでプレイし、その後日本語でプレイするのもありです。
なんとなくで意味が分かっていたけど、日本語にしたら、そんなウィットにとんだ会話だったは、という驚きも新鮮でしょう。
Coffee Talk

英語のリスニングと読解力を自然に高められるゲームとして『Coffee Talk』が非常に優れています。
本ゲームでは、プレイヤーが深夜営業のカフェ店主となり、来店する個性的なキャラクターたちの悩みや会話に耳を傾ける体験ができます。舞台はシアトルで、登場人物の多くがエルフや人狼などファンタジーの住人ですが、会話は現代社会の問題を反映しており、非常にリアルで深みのある内容です。
語彙や文法も日常英会話に近く、ネイティブ表現を実践的に学べる点が大きな特徴です。
実際にプレイすることで、感情の込められた自然な英語表現に触れながら、英語のドラマに近い没入体験が得られます。
英語を楽しみながら学びたいユーザーにとって、『Coffee Talk』は実用性と娯楽性を兼ね備えた理想的な英語ゲームです。
Until Then

感情描写と人間関係を軸に展開される『Until Then』は、英語を使ったストーリーテリングを重視するゲームとして最適です。
ゲームは、フィリピンを舞台にした青春アドベンチャーで、高校生たちの友情、恋愛、家庭の問題などを、プレイヤーの選択によって進行させる形式となっています。会話は全て英語で展開され、若者が使う自然な口語表現やスラング、比喩的な表現なども豊富に含まれています。
文章量が多く、読解力が必要とされますが、背景の文脈が明確であるため、英語学習者にとっても非常に良質な教材です。
物語が進む中で言葉のニュアンスや登場人物の感情の動きを把握する必要があるため、英語力を多角的に鍛えることができます。
感性を刺激しながら英語のスキルを磨けるゲーム体験を求めているユーザーには『Until Then』が最適な選択です。
Sea of Stars

冒険と戦略性を備えたファンタジーRPGとして高評価を得ている『Sea of Stars』は、英語で展開される重厚なストーリーが魅力です。
ゲームは、太陽と月の力を受け継いだ2人の若者が世界を救う旅に出るという古典的な英雄譚を現代的な演出で描いており、文章量が豊富で語彙力の向上にも効果的です。
戦闘シーンの戦略性だけでなく、会話パートやキャラクターの内面描写も丁寧に描かれており、文法構造やストーリー展開における英語の使い方を学ぶのに適しています。
特にファンタジー独特の言い回しや、詩的な表現なども頻繁に登場するため、英語力の底上げを目指す中級者以上のユーザーにとって価値のあるゲーム体験が提供されます。
『Sea of Stars』は、物語を深く味わいながら英語学習も両立したいプレイヤーに強く推奨される作品です。
おすすめの海外ドラマ(Netflix/できるだけ初級者向け)
英語のドラマも日本にはない視点や面白さがあります。
特に海外コメディは定番で、家族みんなで見られるないようになっています。
社会性の高いドラマは、年齢が若いうちには刺激が強すぎでしょうが、取り上げる題材から見入ってしまうことが高いです。
以下、おすすめのNetflixで視聴できる作品(2025/6/3現在)を3つ紹介します。
他にも、興味があるものがありましたら、ぜひ観てください。
Dream Home Makeover(推奨年齢7歳以上)

英語学習の初級者にとって、視覚的に楽しめるリアリティ番組は理解しやすく、語彙力の向上にも効果的です。
『Dream Home Makeover』は、インテリアデザイナーのシェイアとシド・マクギー夫妻が、依頼者の理想の住まいを実現する過程を描いた番組です。会話は日常的な英語が中心で、専門的な用語も少なく、英語学習者にとって理解しやすい内容となっています。
例えば、依頼者との打ち合わせや家族との会話では、感情や意見を表現するフレーズが多く登場し、実生活で使える英語表現を学ぶことができます。
『Dream Home Makeover』は、英語のリスニング力を高めたい初級者にとって、楽しく学べる最適な番組です。
Young Sheldon(推奨年齢13歳以上)

英語のリスニング力と語彙力をバランスよく伸ばしたい学習者には、コメディドラマが効果的です。
『Young Sheldon』は、『ビッグバン★セオリー』のスピンオフ作品で、9歳の天才少年シェルドン・クーパーが高校生活を送る様子を描いています。登場人物たちの会話は、アメリカ南部のアクセントや日常的な表現が多く、実際の英語の使い方を学ぶのに適しています。
例えば、シェルドンの家族や友人とのやり取りでは、ユーモアや皮肉を交えた会話が展開され、英語のニュアンスや文化的背景を理解することが可能です。
『Young Sheldon』は、英語のリスニング力を高めつつ、アメリカの文化やユーモアを学びたい学習者におすすめのドラマです。
Orange Is the New Black(推奨年齢16歳以上)

英語のリスニング力とスラングの理解を深めたい学習者には、多様なキャラクターが登場するドラマが効果的です。
『Orange Is the New Black』は、ニューヨークの裕福な女性が過去の犯罪で女性刑務所に収監され、さまざまな人々と関わる中で成長していく物語です。登場人物たちは、異なる背景や文化を持ち、多様な英語表現やスラングを使用します。
例えば、刑務所内での会話では、アフリカン・アメリカン・ヴァーナキュラー・イングリッシュ(AAVE)やスパングリッシュなど、地域や文化に根ざした英語が使われており、リアルな英語の使い方を学ぶことができます。
『Orange Is the New Black』は、英語のリスニング力を高め、多様な英語表現や文化的背景を理解したい学習者にとって、非常に有益なドラマです。
英語のドラマ・ゲームを楽しみながら英語を勉強する方法
英語の勉強のためにドラマ・ゲームをするとなると、モチベーションは下がりやすいです。
そこで、「観たい作品がたまたま英語なんだ。仕方ないから英語で観よう」くらいの軽い気持ちでドラマを見たり、ゲームをプレイすると不思議と楽しめます。
以下には、英語のドラマ・ゲームを楽しみながら勉強する、ちょっとしたTIPSを3つ用意しました。
1か月目:英単語をメモ
英語学習の初期段階では、ドラマやゲームで出会った新しい英単語やフレーズを積極的にメモすることが効果的です。
メモを取ることにより、実際の会話で使われる自然な表現を習得できます。例えば、ドラマ『フレンズ』を視聴しながら、日常会話で使われる表現やイディオムをノートに書き出すことで、語彙力の向上の期待大です。
また、英語字幕を活用することで、リスニング力と読解力の両方を鍛えることができます。
1か月目は新しい単語やフレーズをメモし、英語字幕を活用することで、英語の基礎力を効果的に向上させることができます。
2か月目:なんとなくで楽しむこと
英語学習の2か月目には、細かい意味にこだわらず、ドラマやゲームを「なんとなく」で楽しむことが重要です。
英語のリズムやイントネーションに自然と慣れることができます。例えば、英語字幕を読みながらドラマを視聴することで、英語のスピードや表現に慣れ、リスニング力が向上します。
また、同じエピソードを繰り返し視聴することで、内容の理解が深まり、英語の表現が定着しやすいです。
2か月目は細かい意味にとらわれず、全体の流れを楽しむことで、英語の自然な感覚を身につけることができます。
3か月目以降:1区切りごとに要約文を書いてみる
英語学習の3か月目以降には、ドラマやゲームの1区切りごとに要約文を書くことが効果的です。
リーディング力とライティング力の両方を鍛えることができます。例えば、ドラマのエピソードを視聴した後に、内容を英語で要約することで、理解度を確認し、表現力を向上させることができます。
また、要約文を書く際には、学んだフレーズや単語を積極的に使用することで、語彙の定着が促進されることが間違いなしです。
3か月目以降は要約文を書くことで、英語の総合的なスキルを高めることができます。
TOEIC学習に効果的な参考書・問題集

本格的にTOEICの勉強におすすめの問題集・参考書をあげます。取り上げるのは初級・中級を中心とします。完全にできるようになったら、TOEIC730点超えは軽いです。
注意点としては、参考書で点数をあげられるのは、主にリーディングセクションです。リスニングは、やはりドラマ・音声付きのゲームから楽しんで身に着けるのが推奨します。
英単語
TOEICでまず、バイブル的存在の英単語帳といえば、TEX加藤著の「TOEIC L&R TEST出る単特急金のフレーズ」です。
その他にも、おすすめなのが、アルク社「キクタン TOEIC L&R SCORE」シリーズです。一日に覚えられる分量で、単語を学べます。
中級者からなら、ATSU著の「Distinction」がいいです。難易度はやや上がりますが、使える例文が豊富に詰まっています。
文法
文法書・問題集は、初心者から上級者通してこれだと言えるのが、「Evergreen」です。丁寧な説明に、問題集も、理解度チェックにとても良い問いが揃っています。
腕試しには、TEX加藤著の「TOEIC文法 1000本ノック」が勉強になるでしょう。
リスニング・リーディング
TOEIC問題としてのリスニング・リーディングを鍛えるなら、TOEIC公式問題集です。良問ぞろいなので、きれいな英語を学べます。また、リスニングにおいては本番と同様、アメリカ・イギリス・カナダ・オーストラリア発音の英語が聞き取れます。それぞれ、癖があるので慣れておきましょう。
まとめ
英語のプラットフォームの娯楽作品を楽しみたいから、ドラマを観たりゲームをプレイするも良しです。就職や将来の仕事のためにTOEICを受けたいからドラマを観るでも、どちらでも構いません。
忘れてほしくないのは、せっかく語学を学ぶなら、「楽しむ」ことが重要です。どの勉強にも言えますが、楽しくないと結構長続きしにくいです。
数学だって、パズルだと思えば、結構楽しいものです(筆者は数学が苦手でしたが、大人になってから勉強しなおしたら、結構楽しくなりました)。
英語はコミュニケーションスキルに関わるスキルです。時には、文化の違いで疲れることもあります。それも醍醐味の一つです。
ただ楽しいだけでなく、知見を広げることになります。