〇事故紹介×自己紹介|統合失調症に掛かった人がいたらどうするか

統合失調症 闘病

大学生になる一歩手前の時期に、統合失調症にかかりました。

統合失調症は、主に10代から40代の方がかかりやすく、どこの地域に行っても、100人に1人かかっている、実は珍しくない病気なんです。

めずらしくないとはいっても、かかった私から言えば、とんだ貧乏くじを引いた気分です。

大学に上がって、「人生頑張るぞー!」と勢いづいていた途端に病気ですから。

でも大丈夫。かかった初期の頃に適切な治療を受けていれば、まあまあ普通に生活できる人も結構います。

今回は、統合失調症かかったばかりのとき、どうするべきか解説していきます。

統合失調症の初期症状

まずは、統合失調症の初期症状について、触れていきます。初期症状は以下の3つです。

  • 強いストレス
  • 幻聴
  • 原因のない吐き気・腹痛(ストレスによるもの)

記載した以外にも、ストレス要因によって出る症状は違います。私の場合は、上記のものでした。

強いストレス

留学先で日本人女子、とはいっても自分より年上なのですが、ちょっとした行き違いで腹を立てられ、しつこくいじめられました。

講義中の簡単な英会話で、「どんな映画が好きか」を話していました。最初は普通の人かと思い、気楽に話していました。自分はコメディが好きだと言って、相手はラブロマンスが好きだと言いました。

正直、自分が悪かったのが今では思い出せます。自分はもてないので、ラブロマンスは苦手だと、英語で伝えたつもりです。

しかし、表情か態度が悪かったのか、相手の女子にしてみればバカにされたように感じたのでしょう。プライドを傷付けてしまいました。

それ以降、執拗に悪口を言われました。

もてない男は相手の気持ちを考えらないからもてないと、一つ悟りました。

他にも勉強がハードで、毎日夜3:00まで勉強をして、朝10:00に出席する生活でした。生活リズムも崩していました。

幻聴

強いストレスの次は、ついに統合失調症のメインの症状、「幻聴」が聞こえました。

他の人には聞こえない悪口が、自分の周りに常に聞こえるのです。

書いてはいけない悪口がどの場所でも、どの時間でも、誰といてもひっきりなしで聞こえます。

自分でもおかしいと思いながら、どんどん本当の声のように思えてきて、最後には知り合いに相談しました。

留学生仲間には、元看護師がいて、一度日本に帰って病院で診てもらったほうがいいとのことでした。

原因のない吐き気・腹痛(ストレスによるもの)

さすがに幻聴で参って神経にきて、ベッドに横になっていたら、腹痛がして脂汗を流しました。耐えきれず、助けを呼んで、病院へ搬送。胃薬を飲んだらすぐに直りました。

神経性のものだという診断でした。

さすがに周りにめいわくをかけられないので、留学をドロップアウトしました。

帰国後、精神病院へ入院

幻聴を我慢しながら、帰国。

悔しさと情けなさで家族とはロクに話せませんでした。

実家にいて、まだ消えない幻聴。正直に話しました。

わけのわからない悪口が毎日聞こえる。外国から持ち帰ってしまった。

家族は、何を言っているのかわからないと、ポカーンとしていました。

しかし、何日後かに母は、私を病院に連れて行きました。

かなり大きな病院でもあり、有名な病院です。

そこの精神科にかかりました。

私はやっと、謎の悪口を突き止めてくれるんだと安心しました。

実は、自分が病気だということに私は気づいてなかったです。

だれかが陥れていると信じていました。

入院|幻聴が消えた

入院して、薬の服薬が始まりました。

すると2,3日も経たないうちに、幻聴は消えました!

すごくほっとしました。

やっと自分が病気だったことに気づきました。

直れば、また元の生活に戻れる。

嬉しい。嬉しかったです。そのときは。

まだ知りませんでした、薬の強い副作用が発動するまで、自分はこれから苦しい思いをすることを

薬の強い副作用:アカシジア

椅子に座りました。なぜか3秒以上座れないんです。足がむずむずします。

じっとしていられないです。おかしい、またおかしくなったと知りました。

主治医に聞くと、薬の副作用だというのです。

こんなわけのわからない辛い副作用、あるのかと、幻聴の次に驚きました。

自分はずっと、これからじっとできないのか。

恐怖感は、なかったのです。薬の強い作用で、感情が鈍磨しています。

泣くとか、怒るとか、笑うとか、出来なくなっていました。

他人に気を使うとかはかろうじてできたけど、感情が、死んでいるみたいでした。

(自分、生きていない)。死んでもいないけど、生きてもいない。そんな気持ちでした。

まとめ:急性期の治療は驚きの連続だった

読まれた方、もしかしたら理解できないかもしれません。統合失調症初期の治療は、こんなに大変なんです。

しかし初期の頃にしっかり治療をして薬の服薬を守れば、1年ほどで、普通に近い生活を送れます。

必ず守ってほしいのは服薬です。

服薬で、体の異常は治ります。

ただ、副作用は辛いです。しかし一年の我慢です。一時期はすごく痩せたり太ったりするかもしれません。考えも鈍くなったり、記憶がものすごく低下したりするでしょう。

でも、恐れないでください。一時的なものです。治療がある程度落ち着けば、強い副作用は減ります。

おそらく、一生薬を服薬しなければならないのですが、落ち込まないでください。世の中には命を落としかねない病気が沢山あります。若くして癌になった方もいます。自分ばかり不幸と嘆きそうになった時、頼れる友人は必ず持っておいてください。必ず、あなたの力になります。

病気は誰でもします。風邪だってかかれば辛いです。統合失調症はさらに辛いです。でも負けないでください。

私も40歳を迎えて、やっと仕事をしたり、趣味ができたり、集中力を取り戻したのです。悪いことばかりではありません。いいこともあります。もしかかっても、あきらめないでください。

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